【iOS】ソースコードの編集内容を起動中のアプリにリアルタイムに反映させるiOS Runtime Previewを作りました
ソースコードで編集した内容を起動中のアプリにリアルタイムに反映させるiOS Runtime Previewというツールを作りました。
まるでインタプリタで実行しているかのように動的にアプリの挙動を書き換えることができます。
iOS Runtime Preview from Yuuki Furuyama on Vimeo.
使い方
iOS Runtime PreviewをGitHubからダウンロードします。
$ git clone https://github.com/addsict/iOSRuntimePreview.git
XcodeでiOSアプリを実行します。シミュレータでも実機でもokです。
デバッグエリアのポーズボタンを押して実行を一時停止します。
本ツールのスクリプト
preview.py
をLLDBのセッションにロードします。preview
コマンドを使用して、リアルタイムに編集したいコードを指定します。これで準備完了です。コマンド:
preview <プロジェクトディレクトリからのファイルパス>
上記で指定したコードを編集すると、起動中のアプリにリアルタイムに反映されます。
仕組み
LLDBのデバッグセッションの裏で対象ファイルの監視スレッドを動かし、アプリ起動以降にファイルに変更があれば前後のdiffを取ります。
diff情報を元に
- コードが追加された場合
- 追加されたラインにブレークポイントを張り、そこにヒットしたら追加されたコードをLLDBで評価して実行します。
- コードが削除された場合
- 削除されたラインにブレークポイントを張り、そこにヒットしたらPC(プログラムカウンタ)を次の命令のアドレスにセットし、削除されたコードは実行しないようにスキップします。
- 同一ラインのコードが変更された場合
- コードの削除とコードの追加が同時に行われたと判断し、上記の2つの処理を行います。
現状の制限
現状リアルタイムに反映できるソースファイルの変更には以下の制限があります。
- 新しいif文やfor文などの制御構文は実行できません
- 新しいメソッドを書き足すことはできません
- 新しい変数宣言は行えません
まとめ
LLDBでコードを評価したりプログラムカウンタを直接いじったりと、けっこう強引な作りとなっています(そのため場合によってはメモリアクセス違反が容易に起こり得ます)が、 UIの微妙な変更や、少しコードをいじって様子を見たい、といった場面で手軽に使えるかなと思います。
不具合報告や機能追加などはこちらまで!
XcodeでiOSアプリの実行時に任意のコードを挿入する
よりアップデートしたツールを作りました
→ http://addsict.hatenablog.com/entry/2014/02/21/214500
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「あのコードを追加するの忘れてた!」
「ここに変数のインクリメントが必要だ!」
など、実行後に必要なコードが足りてないことに気付くことありませんか?
そこで、アプリの実行時に任意のObjective-Cコードを実行バイナリに擬似的に追加できるツールを作りました。
iOS Runtime Preview from Yuuki Furuyama on Vimeo.
使い方
ツールをダウンロードします。
$ git clone https://github.com/addsict/inscode.git
XcodeでiOSアプリを実行します。シミュレータでも実機でもokです。
任意のタイミングでデバッグエリアのポーズボタンを押して実行を一時停止します。
本ツールのスクリプト
inscode.py
をデバッグエリアからLLDBのセッションにロードします。これで準備完了です。inscode
コマンドをデバッグエリアで実行し、挿入したいコードを指定します。挿入されたコードはすぐに有効になります。コマンドのフォーマット:
inscode <ファイル名>:<行番号> '<挿入したいObjective-Cコード>'
このツールはアプリ自体にプラグインとして組み込む必要がないので、手軽に使えると思います。 是非試してみてください。
アプリのランキングをリアルタイムにGoogle Spreadsheetにレポートする
AppStoreのアプリのランキングをGoogle SpreadsheetにリアルタイムにレポートするGoogle Apps Scriptを書きました。
グラフも設定しておけば随時更新されるので、アプリリリース直後におすすめです。 Google Spreadsheetは簡単にメンバーと共有できるので便利ですね。
Mac OS X上でのv8のビルド時のリンクエラー
どのバージョンからかわかりませんが、v8をOS X上でドキュメントに書いてあるようにビルドするとコケます。 具体的には以下のようにビルドすると、
g++ -Iinclude hello_world.cc -o hello_world out/{architecture}/libv8_{base,snapshot}.a -lpthread
リンクで失敗します。
ld: symbol(s) not found for architecture x86_64
これはlibv8_base.a
やlibv8_snapshot.a
以外にもlibicudata.a
, libicui18n.a
, libicuuc.a
などのライブラリが必要だからです。
なのでそれらも全て一緒にビルドすればokです。
g++ -Iinclude hello_world.cc -o hello_world out/{architecture}/*.a -lpthread
もしくはスタティックライブラリのビルド時にi18nsupport=offにしておけば、libv8_base.a
とlibv8_snapshot.a
だけで問題なくビルドできます。
make x64.debug -j4 console=readline i18nsupport=off
ハマってしまったので共有。
類似しているGitHub Issue発見ツール Refissue を作りました
GitHubのIssueは便利ですが、複数人で利用しているとどうしても似たようなIssueが登録されてしまうことがあります。 そこで、類似しているIssueを自動的に検出してくれるRefissueというツールを作りました。
https://github.com/addsict/refissue
このツールを動かしておくと、Issueが登録された時に過去のIssueの中から似たようなIssueを探しだし、下の写真のようにコメントとして残してくれます。
本当に同一の内容の場合、登録したIssueをcloseするなり、まとめるなりしてIssueの重複を防げますね。
肝心の類似判定ですが、今はIssueのタイトルと本文を形態素解析したものの中からキーワードとなる形態素のみ抽出し、コサイン類似度法でIssue間の類似度を求めています。
類似判定の精度がまだまだイマイチな所はありますが、是非使ってみてください。
git-add, git-commitを使わずにコミットする方法
cf.) Git Internals - Git Objects
- blobオブジェクトを作る
- treeオブジェクトを作る
- commitオブジェクトを作る
blobオブジェクトを作る
$ echo 'hello world' > test $ git hash-object -w test # 3b18e512dba79e4c8300dd08aeb37f8e728b8dad
treeオブジェクトを作る
$ printf "100644 blob 3b18e512dba79e4c8300dd08aeb37f8e728b8dad\ttest" | git mktree # 5b873f747ccb268e4491f289eb37fc675ff5825b
もしくは
$ git write-tree
# 5b873f747ccb268e4491f289eb37fc675ff5825b
commitオブジェクトを作る
$ echo "first commit" | git commit-tree 5b873f747ccb268e4491f289eb37fc675ff5825b # 6684f9fdfbdd60db2ba2851c97aa08aa76ad9487 $ git log 6684f9fdfbdd60db2ba2851c97aa08aa76ad9487
無限スクロール出来るiOS用のカレンダーUIを作りました
HIScrollCalendarという無限スクロールが出来るiOS用のカレンダーUIを作りました。
もともとは個人的に作っていたアプリに使っていたものですが、そのアプリは日の目を見ずに終わってしまったのでカレンダーの部分をOSSとして公開することにしました。
インストール
CocoaPodsを使っている方はPodfileに指定して下さい。
pod 'HIScrollCalendar', :git => 'https://github.com/addsict/HIScrollCalendar.git'
アプリへの組み込み方
ヘッダ "HIScrollCalendarView.h"
を読み込み、HIScrollCalendarView
オブジェクトを作るだけで使えます。
ユーザがタップしたカレンダーの日付は - scrollCalendarView:dateDidChange:
というデリゲートメソッドで取得可能です。
#import "HIScrollCalendarView.h" @interface ViewController : UIViewController <HIScrollCalendarViewDelegate> { } @end @implementation ViewController - (void)viewDidLoad { [super viewDidLoad]; HIScrollCalendarView *calendarView = [[HIScrollCalendarView alloc] init]; calendarView.delegate = self; [self.view addSubview:calendarView]; } - (void)scrollCalendarView:(HIScrollCalendarView *)scrollCalendarView dateDidChange:(NSDateComponents *)dateComponent { NSString *date = [NSString stringWithFormat:@"%d/%d/%d", dateComponent.year, dateComponent.month, dateComponent.day]; NSLog(@"%@", date); // 2013/10/28 } @end
さいごに
カレンダーUIで使用している各種フォントや配色は全くconfigurableな作りになっていないので、その辺今後直していけたらなと思ってます。このカレンダーUI自体を取り込まなくても、無限スクロール実装の参考にでもしてもらえれば嬉しいです。
機能要望・バグ報告はこちらまで!
https://github.com/addsict/HIScrollCalendar